私の投資遍歴 [雑記]
私はおそろしくおカネに無頓着な人間でした。
20代で大学の専任講師になったのですが、その時の年収が800万円。それでも何も運用をせず、学内で年利６％という金融サービスが案内されていたのですが、見向きもしませんでした。「６って、少なくね？」という感じ。
年を取ったら退職金と年金がもらえて、それで平穏に暮らして行けるのだと思っていました。
この考えがいけなかった。
私は簡単に大学を辞めてしまいます。もし年収800万円や年利６％の金融商品に魅力を感じていれば、絶対しがみついたはずです。でも、私にはそれがなかった。
私が経済的に危機を感じたのは、その後企業の採用面接に落ちまくり、富士銀行（現みずほ銀行）のカストディ業務室でハケンとして働いた後、予備校の講師となった時でした。
もはや私には退職金がない。年金も国民年金。もらえる様子はない。どうすんだ！？と焦り出しました。
私は書店へ行っては「年金ゼロ」「貯金１億」といったキーワードの入った本を買い漁って読みました。マネー雑誌も読みました。ここで生まれて初めて、金融リテラシーがみるみる付いて行きました。
色々読んだ挙げ句、どうも投資信託が良さそうだということになり、マネー雑誌で激賞されていたDKA株式オープンを買います。これが私の投資デビューでした。
しかし、マネー雑誌のグラフではものすごい勢いで右肩上がりだったDKA株式オープンの基準価額は私が買って以降みるみる下がって行きました。
あんなに華々しく色んな勲章が飾られていたのに！
絶対おすすめ、イチオシと書いてあったのに……！
これはもう、どうしようもないことになりました。
マネー雑誌で激賞されるのは、そのファンドのピークということを私は知りませんでした。
私は損を取り戻そうと、さらに本を読みます。ネットも見ました。すると、さわかみファンドというものが良いようです。早速資料を取り寄せましたが、詐欺っぽさが凄かったです。聞いたことのない会社だし、とにかく胡散臭かった。
でも、市場のうねりに応じて株式→債券→現預金とアセットアロケーションを変えて行くというスタイルに納得し、私はさわかみファンドを買います。そして、
これもまたみるみる下げ始めました。
それでもしばらくはさわかみファンドを積み立てながらDKAの含み損が解消されるのを待ちました。塩漬けです。さわかみファンドが下げても積み立てたのは、澤上篤人氏の著書によって「長期投資」という概念が植え付けられていたからです。今は下げても数十年後に実るのだと信じて買い続けました。否むしろ、澤上氏お得意の表現で「下げた時ほどごきげん」で買っていました。
DKAは、その後、カリスマファンドマネージャーだった佐久間康郎氏が退職し、ファンドマネージャー交代となります。いよいよ絶望した気分でいたところ、小泉郵政選挙がありました。ここで小泉フィーバーが吹き荒れた時、ついに含み損が消えました。私は猛烈な勢いで全額売りました。1,310円の儲けだったと思います。「株やってそれだけかよ」と周りから馬鹿にされまくったのを覚えていますが、利益が出たのは小泉様さまでした。
その後、前に書いた通り、さわかみファンドがちっともアセットアロケーションの変更をしないことに疑問を感じ、ニッセイTOPIXオープンに乗り換えました。さわかみは積み立てを中止し塩漬けです。
さらに日本はもう駄目だと思ったことから、ニッセイTOPIXも積み立てを中止し、世界経済インデックスファンドの積み立てを始めました。
ニッセイTOPIXと世界経済インデックスファンドは共に、おカネが必要になったため全額解約しました。両方とも多少の利益は出ました。
この時点で私は、もう投資をしても仕方がないなと完全に諦めていました。さわかみファンドは放置して、マネー本をブックオフに売り、投資から身を引きました。４年くらい前のことです。
そして今年（16年）、さわかみファンドが予想外に増えていることに気付き、がぜん投資熱が蘇って今に至る、というのが私の投資遍歴です。
20代で大学の専任講師になったのですが、その時の年収が800万円。それでも何も運用をせず、学内で年利６％という金融サービスが案内されていたのですが、見向きもしませんでした。「６って、少なくね？」という感じ。
年を取ったら退職金と年金がもらえて、それで平穏に暮らして行けるのだと思っていました。
この考えがいけなかった。
私は簡単に大学を辞めてしまいます。もし年収800万円や年利６％の金融商品に魅力を感じていれば、絶対しがみついたはずです。でも、私にはそれがなかった。
私が経済的に危機を感じたのは、その後企業の採用面接に落ちまくり、富士銀行（現みずほ銀行）のカストディ業務室でハケンとして働いた後、予備校の講師となった時でした。
もはや私には退職金がない。年金も国民年金。もらえる様子はない。どうすんだ！？と焦り出しました。
私は書店へ行っては「年金ゼロ」「貯金１億」といったキーワードの入った本を買い漁って読みました。マネー雑誌も読みました。ここで生まれて初めて、金融リテラシーがみるみる付いて行きました。
色々読んだ挙げ句、どうも投資信託が良さそうだということになり、マネー雑誌で激賞されていたDKA株式オープンを買います。これが私の投資デビューでした。
しかし、マネー雑誌のグラフではものすごい勢いで右肩上がりだったDKA株式オープンの基準価額は私が買って以降みるみる下がって行きました。
あんなに華々しく色んな勲章が飾られていたのに！
絶対おすすめ、イチオシと書いてあったのに……！
これはもう、どうしようもないことになりました。
マネー雑誌で激賞されるのは、そのファンドのピークということを私は知りませんでした。
私は損を取り戻そうと、さらに本を読みます。ネットも見ました。すると、さわかみファンドというものが良いようです。早速資料を取り寄せましたが、詐欺っぽさが凄かったです。聞いたことのない会社だし、とにかく胡散臭かった。
でも、市場のうねりに応じて株式→債券→現預金とアセットアロケーションを変えて行くというスタイルに納得し、私はさわかみファンドを買います。そして、
これもまたみるみる下げ始めました。
それでもしばらくはさわかみファンドを積み立てながらDKAの含み損が解消されるのを待ちました。塩漬けです。さわかみファンドが下げても積み立てたのは、澤上篤人氏の著書によって「長期投資」という概念が植え付けられていたからです。今は下げても数十年後に実るのだと信じて買い続けました。否むしろ、澤上氏お得意の表現で「下げた時ほどごきげん」で買っていました。
DKAは、その後、カリスマファンドマネージャーだった佐久間康郎氏が退職し、ファンドマネージャー交代となります。いよいよ絶望した気分でいたところ、小泉郵政選挙がありました。ここで小泉フィーバーが吹き荒れた時、ついに含み損が消えました。私は猛烈な勢いで全額売りました。1,310円の儲けだったと思います。「株やってそれだけかよ」と周りから馬鹿にされまくったのを覚えていますが、利益が出たのは小泉様さまでした。
その後、前に書いた通り、さわかみファンドがちっともアセットアロケーションの変更をしないことに疑問を感じ、ニッセイTOPIXオープンに乗り換えました。さわかみは積み立てを中止し塩漬けです。
さらに日本はもう駄目だと思ったことから、ニッセイTOPIXも積み立てを中止し、世界経済インデックスファンドの積み立てを始めました。
ニッセイTOPIXと世界経済インデックスファンドは共に、おカネが必要になったため全額解約しました。両方とも多少の利益は出ました。
この時点で私は、もう投資をしても仕方がないなと完全に諦めていました。さわかみファンドは放置して、マネー本をブックオフに売り、投資から身を引きました。４年くらい前のことです。
そして今年（16年）、さわかみファンドが予想外に増えていることに気付き、がぜん投資熱が蘇って今に至る、というのが私の投資遍歴です。
はじめまして アラサーです
どうにかして空港からでなく
空港へ無料荷物宅配サービスを受けられないかとネットサーフィンして
「謎のみずほプラチナカード」に辿り着きました。
＞セゾンプラチナにはある空港からの無料荷物宅配サービスはないようなのですが
残念。ないのですね？
その近辺の日を読ませて頂き
投資やマイルで海外旅行されているようで、
2016年11月20日はじめまして から読ませていただいてます。
＞私は50を目前にした男でありながらパートなのです
あれ？って思いまいたが、今回の記事で、
やはり、親や本人の年金のために、ほそぼそと生活されるくらいの方ではないと思えました。
旦那はぷぁりー様のようなバブル世代の5~１０才下のバブル崩壊後
失われた１０年世代の４０代です。
２０００年の頃に、海外留学し無一文で帰国。
そこから、バフェットを知ったそうで、現物株を１度買ったら、定年まで売らない計画で、コツコツ給料を節約しては、現物株を購入し続け
やっと、１５年でテンバガーになり、
遅ればせながら婚活し始め、私と出会いました。
私は、ニーサの二の字も知りませんでした。
当然、バフェットも知りませんでした。
上級会員の修行と言う名の新婚旅行を去年何回かビジネスクラスで旅行をし、バフェットにも会いに行き知りました。いろんな、コツコツ貯金されている日本人の個人株主さんとお話して、良さが少し分かりました。
私がそうなので、ぷぁりー 様なら、今からでもさわかみをはじめとした手数料がかかる商品は辞めて、現物株のみを毎年、コツコツ買えば、テンバガーや億り人？になった時に、私のようなアラサーか４０目前の方と出会える気がしました✨
（このブログの御蔭で、この後の記事で、
出会いがあった話もあるのかもですが）
ぜひ、手数料ばかり取られ貯金が１０倍にならないファンドよりも、
１度買ったら永遠に手数料ゼロだし１０年で１０倍、２０年で２０倍から５０倍も保有株のうち何割かはなる堅実な所得倍増計画で幸せを掴んで、お母さまを安心させて下さい。
陰ながら応援しています。
数年前までニーサの二の字もしらない、投資はギャンブルで怖いと思っていた位の高卒の私が
旦那と姑と乳児の４人住まいで人生感が変わった嫁より
by 嫁と姑 (2020-01-26 17:05)
嫁と姑さん
大変ご丁寧で励みになるコメントを有難うございます。
すごくタイムリーなコメントを頂戴しました。というのも、ちょうど今日、投資信託はきれいさっぱりやめようかと思い立ったからです。おっしゃる通り手数料ばかりかかってろくに増えません。今は、さわかみは全額売却し、ひふみプラスをつみたてNISAで積み立てているのですが、今年以降、株は大きく下げそうですので、いま利確しておかないと当分戻らない気がして投信脱却を思い立ちました。
かといって個別株には恐怖を感じます。今、セゾンカードの永久不滅ポイントでホンダの株に投資しているのですが、下げる一方です。どうも自分が個別株で成功するイメージが湧きません。
日経平均株価のCFDでトレードし、そこそこ（年率59%）の利益が出ているので、ひふみを解約したらそこへ移そうかと考えています。NISAと違って税金を引かれますが、それでも投信よりは儲かると思います。
私は恋愛・結婚系の話をここでは書いていないと思いましたが、すっかり見抜かれていて驚きました。（笑）株で豊かになったら40前後の方と出会えるというのは励みになります。
クレジットカードは大好きで、このブログの目玉にもなってしまっていますが、参考にしていただけたのは嬉しいです。恥ずかしいブログですが、これからもよろしくお願いいたします。
by ぷぁりー (2020-01-26 19:01)
いいえ。女の直感です✨
でも、バフェットの時に知り合った日本人の方は、みんな５０近くまで堅実に仕事をされてできた貯金を長期投資されて億り人になった方ばかりでしたので、そっくりです。
日本株は、値上がりよりも優良企業で高配当銘柄が良いそうです。
2000年前後は、ネットバブル崩壊でネット系が大バーゲンセールでお買い得だったそうですが、旦那は楽天やサイバー、エイベックスなど日本株から始めて、０４年からグーグルやfacebookで米国株中心みたい。当時の知人はアップルやアマゾンを支持し100倍らしいので、10倍の旦那なんて成功している内には入らない、取材もこない平均的な日本人らしいです。
サブプライムや東日本大震災の頃に、東京電力や三菱UFJなど日本優良株にバリュー投資し、中でもみずほFGは値上がりしないけど高配当で半年に１回のご褒美、姑も旦那に勧められてニーサ枠の範囲内で購入し、12月の配当金時は喜んでられました。✨
私は、一昨年のニーサは旦那に勧められるままに、私がアップル派アマゾン派なので２社を生まれて初めて購入。去年は、テスラと大暴落中のNIOを買い、乳児はギリギリ年末にジュニアニーサ登録が間に合いNIOと暴落中のネットフリックスを。
半年は上がる事もあれば下がる事もありますが、長期ではほぼ全株プラスです。旦那も楽天なんて現値換算で800円が80円になったので買ったら、３年も50円と行ったり来たりで３年マイナスだったみたい(T_T)最高値は2000円までいったそうです。でも上がっても下がっても定年まで気にしない。素人なんて所詮そんなもんですよ。
by 嫁と姑 (2020-01-26 21:05)
直感、鋭いですね！恐れ入りました。
個別株について詳しく有難うございます。みずほは高配当で有名ですね。値動きは毎日チェックしています。
by ぷぁりー (2020-01-26 21:16)